債務整理を考える前に、もう一度借金返済のメリットを考えよう!

債務整理を考える前に、もう一度借金返済のメリットを考えよう! 複数の金融機関から融資を受けていると、借金の総額がいくらあるか把握できていないこともありますし、金融機関によって返済日が違ってくるため、お金の管理が難しくなってしまいます。金利が膨れ上がってきて、電気代や水道代などの光熱費や家賃の支払いなどの固定費を捻出するのに苦労している人も多いのではないでしょうか。

 

 任意整理や個人再生などの債務整理を検討している人も増えていますが、メリットがある反面デメリットもあります。債務整理を依頼して借金を返済している間や、債務整理後も一定期間はクレジットカードの利用や自動車ローンなどを組めなくなります。そのようなデメリットを回避するために、消費者金融や銀行などの金融機関では、借金返済のためのおまとめローンを利用できるので、窓口で相談してみると良いでしょう。すべての借金をひとつの金融機関に一本化することで、金利を安くできますし、返済日も同じなので返済計画が立てやすくなります。

 

 おまとめローンを利用するためには、審査を受ける必要があるため、なるべく低金利でサービス内容が充実している金融機関を選んで下さい。店頭に足を運ばなくても、パソコンやタブレットを利用するとインターネットからも申し込みができるので大変便利です。おまとめローンを利用することで、月々の返済の負担を減らせるようになりますが、新たに債務を作らないように努力をする必要があります。銀行は審査基準が厳しくなっていますが、年収が安定しており、持ち家を持たれている人は利用がしやすくなっています。債務整理を考える前に、もう一度借金返済のメリットを考えてみることをおすすめします。

 

ここがポイント!

 

おまとめローンでなるべく低金利の金融機関を選び、債務整理は最終手段としよう!

 

債務整理をするデメリットとは?

債務整理をするデメリットとは? 債務整理のデメリットはその種類によっても違いが見られます。どの方法を選択することでどういったデメリットを負う必要があるのか、よく考えたうえで検討していくことになるわけです。

 

 まず自己破産のデメリットは、借金をすべて帳消しにできる代わりに個人の財産の多くを処分しなければならない点があります。せっかく購入したマイホームやマイカーを手放さなければならず、よくも悪くもゼロからのスタートが求められるのです。またリスクは少ないですが、自己破産の事実は官報に掲載され記録として残されるので、他の人の目に触れる可能性もあります。また、金融信用情報のブラックリストへ掲載される期間も他の債務整理に比べて長く、10年程度はローンやクレジットカード作りに影響が及ぶと言われています。

 

 一方、任意整理の場合はあくまで当事者同士の交渉で和解したうえでの借金を減額する形となるため、うまくいくとは限らない可能性があるのが最大のデメリットです。とくに消費者金融と交渉する場合にはスムーズに進まないことが多く、減額できたとしても当初期待していた額には届かないことも多いのです。

 

 また任意整理は借金を返済し続けることが大前提ですから、ある程度の収入があることが大前提で、失業中で借金を返済できなくなってしまった場合には利用できません。そもそも常識的に考えて、収入をきちんと得られていない人を相手に債権者が和解に同意する可能性は極めて低いでしょう。

 

 個人再生の場合は任意整理に比べて減額できる額が大きく、しかもマイホームを手放さなくても利用できる点が魅力ですが、その分手続きが大変なデメリットがあります。借金が減額された後の再生計画などもきちんと作成したうえで、手続きに臨まなければなりません。

 

債務整理の勘違いしやすいデメリット

債務整理の勘違いしやすいデメリット 借金の返済に苦しんでいるにも関わらず債務整理に踏み切れずにいる人が多い背景には、この制度が正しく理解されていない面もあります。とくに債務整理を行うことでその後の日常生活に大きな影響を及ぼしてしまうのではないか、という不安が決断の妨げになってしまっていることが多いようです。

 

 そんな債務整理の勘違いしやすいデメリットの筆頭は「社会の落後者の烙印を押されてしまう」点です。確かに金融信用情報のブラックリストに載せられてしまうことで、ローンやクレジットカードなどの利用で不利になることはあります。しかしそれも最長でも10年程度の間で、その後一生債務整理の不利益がつきまとうわけではありません。

 

 もちろん戸籍や住民票に債務整理の事実が掲載されることはありませんし、自己破産と個人調停を行ったときに氏名と住所が掲載される官報に目を通さない限りは、他の人に知られることもありません。たちまち「借金を返せなかった人」という烙印が押されて社会から排除されてしまうといったことはないのです。

 

 ですから、債務整理を行うなり職場を解雇されることはありません。もし職場に知られて解雇された場合には、不当解雇の可能性が高くなるでしょう。また家族の財産も差し押さえになってしまう、家族もブラックリストに載ってしまい迷惑をかけてしまうといったこともありません。なお年金は債務整理における差し押さえの対象外となっているので、老後に苦しい状況に陥ってしまうと言ったこともありません。

 

 こうした社会生活への不安をもたらす勘違いしやすいデメリットはとくに債務整理へと踏み出す障害になってしまいがちですが、そのようなことはない点はよく踏まえておきましょう。

 

債務整理のメリットはある?

債務整理のメリットはある?

 債務整理のメリットは何と言っても「借金問題を解決できる」点にあります。借金に首が回らない状況に陥ってしまい生活が破綻してしまう、自殺を考えなければならない、そんな厳しい状況から解放されることができます。

 

 自己破産のように借金のすべてを帳消しにする手段だけでなく、任意整理や個人再生のように減額することで返済が可能になり、生活をやり直すチャンスを得ることもできます。そもそも債務整理はどうにもならない状況を改善するための手段ともいえるでしょう。

 

 もうひとつ大きいメリットは、弁護士に債務整理の処理を依頼し、受け入れてもらった段階で債権者からの取り立てがストップすることです。債権者によってはかなり執拗で厳しい取り立てを行うことも多く、それが日常生活を圧迫し、精神的に追い詰められてしまうことも少なくありません。子供がいる場合には子供にまで悪影響を及ぼすことも。債務整理はそんな精神的に厳しい状況から解放されることもできるのです。債権者が職場にまで連絡をしてきて借金に苦しんでいることがバレてしまう、といった心配もなくなります。

 

 自己破産以外の方法では、債権者を選んで交渉をすることもできます。例えば連帯保証人がついている借金に関してはできるだけ自分での返済を心掛け、ついていない借金の減額を目指すことでほかの人にできるだけ迷惑を掛けずに返済を楽にしていくことができるのです。もちろん債権者との話し合いで進めていくことなので必ずうまく行くわけではありませんが、すべての借金を対象に帳消しにする自己破産よりも影響が少ない点でメリットがあると言えるでしょう。

 

 このように単純に借金を減らせる面はもちろん、借金の返済に苦しんでいる生活環境や精神状態を軽減できる点でも無視できないメリットがあるのです。